ベベル(窩縁斜面)の目的について / 鋳造収縮の補償とは?

ベベル付与の目的

ベベルには、ストレートベベルとラウンドベベルの2種類がある。前者はメタルインレー窩洞に付与するのに対し、後者はコンポジットレジンの窩洞に付与するものである。またベベルを付与しない窩縁隅角のことを、バットジョイントという。

ベベルとは窩縁斜面のことであり、一般的に窩縁斜面を付与する目的として暗記させられるのは、以下の3点である。

  • 辺縁封鎖性の向上
  • エナメル質窩縁の保護
  • インレー体の収縮、浮き上がりの補正

この他にも、メタルインレー修復では鋳造収縮を補償したり(後述)、CR修復においてはホワイトマージンの防止や、修復物辺縁が移行的になることによる審美性の向上などの目的もある。

また、レジン接着面積を増大させることによる接着性の向上も目的のひとつである。これは窩縁斜面の形成により、エナメル小柱の断面が露出することによるらしい。

窩縁斜面には大きく分けて3つの種類がある。これは窩縁にどのような斜面を付与するかという分類である。

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「鋳造収縮の補償」とは

ベベルの目的として「鋳造収縮の補償」とあるが、それが具体的になんのことを指すのかは、なんとなくでしか理解していなかった。これを機に少し調べたので覚えておきたい。

メタルインレーでは鋳造収縮が生じることで、窩洞と修復物との間にギャップができてしまう(下図b)。が、ベベルを付与することにより、メタルインレーが鋳造収縮したとしても、辺縁部のギャップを最小限に留めることができ、それを補償することができる(下図c)。

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鋳造収縮の補償は読んで字の如くであった。

参考文献

1) 保存修復学 21(第四版), 永末書店, 田上順次, 2011.

 

2014-11-19 | Posted in 歯のことNo Comments » 

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