シモキタオープンイノベーションの事務所に行ってきた/下北沢ほっこり村

日記。2013年2月下旬、世田谷区に下北沢ほっこり村が開村する。

下北沢ほっこり村は、「音楽表現」のワークショップである。もちろん、楽器を弾いたりオペラを練習したりといった内容ではなく、自分の身体や道具、持ち物を用いて音楽で表現してみようというワークショップになる予定だ。

そこで、世田谷区北沢の近辺で、レンタルスペースや貸スタジオ・稽古場を探していた。そんななか、町田ほっこり村の村民のかたに、「シモキタオープンイノベーション」というプロジェクトを紹介して頂いた。

問い合わせたところ、さっそく事務所に来いとのことだったので、伺うことになった。本当は土曜日の夕方の予定だったのだけれど、僕の都合で日曜に変更して頂いた。

事務所(兼レンタルスペース)では、太田さんというかたに、シモキタオープンイノベーションについて、そして各々の事業の概要について説明を受けた。

シモキタオープンイノベーションは、シモキタオープンイノベーションタウン事業を展開していくための活動交流・情報発信拠点らしい。経済産業省の中心商店街活性化事業計画の認定を受けている。

レンタルスペースは4000円/2時間で貸し出ししている。開催者側が参加費を取らない場合には、スペース利用料は無料となる。ただし別途、コーヒー代200円/1人が必要らしい。

正直に言って、これはあまり安い金額ではない。横浜市ではコミュニティハウスという地域活動の拠点整備がなされていて、簡易な審査を通過すれば、ほとんどの会場は無料で利用することができる。同じ世田谷区内・下北沢という地域のなかでも、区が運営している北沢タウンホールなんかの方が安いだろう。

しかし、実際にシモキタオープンイノベーションの方に話を聴いて、少し大袈裟に言うと、安さとか利便性とか駅チカだとか、そんな要素はどうでも良くなってしまった。

つまり、多少高くても、この会場を使いたいと思えた。仮にもほっこり村は地域に照準を合わせて活動しているのだから、こういった方針のしっかりとした地域の資源を活用しなければならない。

安くて、広くて、便利な会場だけを皆が使うようになってしまったら、経営者側は安くて広くて便利にせざるを得ないから、世界は事務的で予測可能になっていくだろうし、地域の個性やアイデンティティは失われていくだろう。

それは、「やすい・はやい・うまい」を指向する大手食品チェーンが地域に浸透し、地元農家が衰退した歴史と重なる。以前このブログにも『マクドナルド化する社会 -果てしなき合理化のゆくえ』という記事を書いたが、「やすい・はやい・うまい」を実現するためには、徹底したマニュアル化と効率化・合理化が必要で、それは地域の衰退を進行させるのである。

我々は、利便性という指標の他に、もう一つの評価軸を持たねばならない。それは人付き合いやコンセプトへの共感でも良いし、「どのくらいほっこりしているか」を指標にしても良い。

地域活動をするうえで、「やすい・ひろい・ちかい」という指標も重要であるものの、もっと地域の人びとの手で温かく運営されているようなスペースを、活用しなければならないと再認識した一日であった。

2013-01-08 | Posted in 暮らしNo Comments » 

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